★当院のインフルエンザワクチン接種回数について
当院ではこの数年、日本国内の一般的な接種回数ではなく、世界の一般的な接種方式を採用しております。 他院の接種方法とは異なるため御注意ください。
ワクチンは他の病院と同じ物ですが、接種方法は毎年秋に発表されるアメリカ疾病予防センター(CDC)の方式(世界の一般的な接種方式)を採用しております。
CDCの方式では、以前からのワクチンの型や、流行している型、抗体保有状況を判断して毎年接種回数を決定しているため、毎年接種回数の決め方に変更があります。
日本で決められている接種方法は毎年同じ接種回数となっており、当院では日本で決められた接種回数は採用しておりません。
この点を了解したうえでの接種をお願いいたします。
★フルミスト(点鼻インフルエンザ生ワクチン)について
海外では以前から点鼻のインフルエンザ生ワクチン・フルミストが使われており、昨年度から日本でも正式に発売開始となりました。
今年度から当院でも接種を開始いたします。
フルミストは、鼻にスプレーするタイプのインフルエンザワクチン(生ワクチン)です。注射ではないため、針を刺す痛みがなく、小児や注射が苦手な方にも受け入れやすいワクチンです。
メリット
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鼻に少量の液をスプレーするだけで接種できます。
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注射が苦手なお子さんに適しています。
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一度接種した方は、翌年も希望されるケースが多いワクチンです。
デメリット・注意点
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生ワクチンのため、半数以上の方に鼻水やかぜのような症状が出ることがあります。
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接種後2週間以内に抗原検査をすると、ワクチンのウイルスに反応して陽性になる場合があります。
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接種後2週間以内に抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ、ラピアクタ、ゾフルーザなど)を使用すると、ワクチンの効果が弱まる可能性があります。(接種後2週間以内に発熱を認め病院を受診する際には、必ずフルミストを接種したことを医師に伝えてください)
接種できる年齢
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2歳以上〜19歳未満
接種できない方
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喘息や喘鳴の既往がある方(米国では特に喘息や喘鳴を認めた事がある2〜4歳のこどもは接種を推奨しておりません)
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卵アレルギー(米国では卵アレルギーのみの場合は重症度に関係なく、特別な安全対策は必要無しとなっております)
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ゼラチンに強いアレルギーがある方
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家族に重度の免疫不全の方がいる場合(1〜2週間は接触を避ける必要があるため、注射のワクチンを推奨しております)
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妊娠中・授乳中の方
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中枢神経系にバリア破綻がある方(人工内耳手術後、先天性形成不全、持続的な髄液漏など)
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最近抗インフルエンザ薬を使用した方
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オセルタミビル(タミフル)・ザナミビル(リレンザ):過去48時間以内
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ペラミビル(ラピアクタ):過去5日以内
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バロキサビル(ゾフルーザ):過去17日以内
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サリチル酸系薬剤(アスピリンなど)やジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)、メフェナム酸を内服中の方:ライ症候群、インフルエンザ脳症の重症化との関連性を示す報告があるため接種できません。
フルミストは専用の日時で接種を行います。ご家族などが一緒に従来の注射のインフルエンザワクチンを接種することはできなく、フルミストのみの接種時間帯となりますことを御了承ください。
★接種回数
《通常の注射のインフルエンザワクチン》
生後6ヶ月~9歳未満
・過去にインフルエンザワクチンを接種したことが無い、もしくは1回しか接種したことが無い →今年は2回接種が必要
・過去に2回以上インフルエンザワクチンを接種したことがある(複数年でも可) →今年は1回接種のみ
9歳以上
・過去の接種歴に関係なく、すべての方が1回接種のみ
・インフルエンザワクチン接種専用日程で接種を行うため、他ワクチンとの同時接種は行えません。
《点鼻のインフルエンザワクチン・フルミスト》
2歳以上、19歳未満が接種対象となり、全ての方が1回接種となります。
★インフルエンザワクチン接種料金
・生後6ヶ月以上3歳未満:接種料金 1回目3400円(2回目2400円)税込
・3歳以上 :接種料金 1回目3900円(2回目2900円)税込