ダニ媒介性脳炎ワクチン

 

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ダニ媒介性脳炎ワクチン


ダニ媒介性脳炎ウイルスに感染したマダニ類に刺咬されることで感染し、脳炎を起こします。
世界的には、今でも年間数千人の発症があり、ヨーロッパからロシア、アジアが中心となっています。中でもロシアが最多感染地域となっております。
 
日本では1993年に北海道の酪農家の方が感染、発症して亡くなっています。
その後、2016年に北海道で1人の感染が確認され、2017年には2人の感染が確認されており、死者も出ています。
2018年には更に1人の感染が確認されており、現在までに感染が確認された5人中2名の方が亡くなっています。
2018年には北大獣医学部の研究グループから、札幌近郊のマダニから一番致死率の高い極東型のダニ媒介性脳炎ウイルスが検出されたことが発表されています。

 
また、2024年(令和6年)には北海道内で更に2名のダニ媒介脳炎の発症が確認されております。

そのため、以前はロシアやヨーロッパの一部に渡航されるケースでの接種希望者でしたが、現在は道内でのキャンプや公園に遊びに行く等で接種を希望される方が増えてきております。
札幌市内でみなさんが遊びに行くような公園からもダニ媒介性脳炎ウイルスが検出されています。

特にダニ媒介脳炎の原因となるヤマトマダニは森林などに潜んでいることが多いため、釣りや登山、山菜採り、林業に従事する方も要注意となります。
 
マダニに咬まれないようにするには以下の事を気をつけてください。
公園の草むらに入るような場合は注意が必要です。 
また、ペットの散歩後はペットにマダニがついていないか確認が必要です。
野生動物との接触は避けてください。 
 
ヨーロッパやロシアなどの流行国ではワクチンによって発生数が激減した国もあります。
 
2024年9月までは輸入ワクチンを使用しておりましたが、2024年9月に当院でも使用していたワクチンが国内で承認が通り販売開始となりました。

 
輸入ワクチンのFSME-IMMUNと、国内承認ワクチンのタイコバックは同じ製品です。  
しばらくFSME-IMMUNの在庫がある間は輸入ワクチンか国内承認ワクチンのどちらかを選んでいただき接種となります。

接種間隔

(初回免疫3回)
・通常接種:1回目→(1〜3ヶ月)→2回目→(5〜12ヶ月)→3回目
・迅速接種:1回目→(2週間)→2回目→(5〜12ヶ月)→3回目
 
(追加免疫)
初回免疫終了後(3回目終了後)→(3年)→追加1回目→(5年ごと)追加2回目以降 ※60歳以上は3年ごとに追加接種

 接種価格(1回接種費用)

・輸入ワクチン FSME-IMMUN(成人用、小児用) 13,200円(税込み)
・国内承認ワクチン タイコバック(成人用、小児用) 15,400円(税込み)

*輸入ワクチンは国内承認ワクチンに適応される「医薬品副作用被害救済制度」は適応されません。 副反応による被害発生時は輸入代理店等による「輸入ワクチン副作用被害補償制度」が適応されます。

 
LinkIcon輸入ワクチン予診票PDF.pdf